英会話の学習方法はさまざまなものがありますが、リスニング力を高める方法のひとつにディクテーションがあります。ここではディクテーションの概要や正しい方法を解説します。
英会話のディクテーションとは、英語の音声を聞き、それをそのまま書き取るという学習方法です。流れてくる音声を集中して聞くため、リスニング力が向上する効果が期待できます。また書き取ることで単語のスペルを覚えられるという効果も得られるのが特徴です。
また、前後の文脈から聞き取れなかった単語を推測する力も身につくため、リアルな英会話でも役立ちます。
文章全部を書き取る方法と、穴埋め形式で文章の一部を書き取る方法があるため、英会話初心者であれば穴埋め形式から始めてみるとよいでしょう。
ディクテーションの正しいやり方を紹介します。使用する教材は必ずスクリプトがあるものを選びましょう。
ディクテーションを始める前にまずは音声全体を集中して聞いてみましょう。スクリプトを見ることはせず、耳だけで音声の内容を把握します。ある程度慣れている人であれば、このステップは省略しても構いません。
音声を数回聞いたら、もう一度音声を流して文章の書き取りをしていきます。一度に全体を聞くのではなく、ピリオドで音声を止めながら書き取っていきましょう。音声を聞く→止める→書き取るの流れを繰り返して、音声全体をディクテーションをします。
すべてのディクテーションが終了したら、通しで音声を流しながら、書き取った内容を確認しましょう。このときに聞き取れた単語があれば書き足し、間違いがあれば修正します。
音声のスクリプトを用意して、間違いをチェックしましょう。間違った箇所はわかりやすいように赤ペンなどで書き足していきます。文脈だけでなく、単語のスペルミスなどもチェックしておきましょう。
間違えた箇所を一つひとつ分析します。スクリプトを見れば単語が理解できているなら、その単語の発音が聞き取れていません。単語自体がわからないのであれば、ボキャブラリー不足です。また、聞き取れない箇所が多いのであれば、英語のスピードに慣れる必要があります。スピードについていけないようなら、音声のスピードを落としてもう一度ディクテーションをしましょう。
ディクテーションはリスニング力を高められる学習方法ですが、単語や文法をインプットするにも効果的なうえ、今の英語レベルを測り、弱点を見つけるためにも有効です。ほかの学習方法と組み合わせて、普段の学習に取り入れてみてください。